LTE回線とは?Wifiや4Gとの違い

LTE回線とは、Long Term Evolution(ロングタームエボリューション)の略称で、「長期的進化」という意味があり、携帯電話用の通信回線規格のことです。

大手携帯電話会社のNTTドコモ、ソフトバンク、auが基地局をアクセスポイントとして電波を発信しています。

携帯電話での快適なデータ通信を目的とし、高速で安定した通信さらに多くの接続を目指して開発されたモバイル機器限定の通信規格です。

一方、Wi-FiもLTEと同じように無線を利用した通信技術ですが、大きく異る部分があります。

まず、Wi-FiというのははWireless Fidelity(ワイヤレス フィデリィティ)の略称で、無線LANの1つです。

デスクトップやノートパソコン、スマホ、ゲーム機など、Wi-Fiに対応しているのであれば、色んな種類の機器に利用することが可能です。

4Gは「第4世代」の通信規格という意味で、「G」というのは、「Generation(ジェネレーション)」の略で「世代」という意味があり、現時点では1Gから5Gまであります。

「G」の数が増えるほど、通信速度は早く、対応エリアも広くなっていっており、インターネットで動画を見たり、ゲームアプリなどをしたりするには、より速い通信速度(数が多いG)が求められます。

4Gは速度的には50Mbps~1Gbpsの性能を持ち、100Mbpsクラスの高速通信を目指して開発されており、現代のようにインターネットを快適に利用するにあたっては欠かせない通信規格となっています。

冒頭で出てきたLTEは、3Gと4Gの中間に位置する通信規格なので、「3.9G」とも呼ばれますが、LTEを4Gと表現する通信会社も多く、「4G/LTE」と記述される場合もあります。

LTE回線のメリットとデメリット

LTEはそもそも携帯電話での使用をベースに作られているため、屋外で利用しても電波が届きやすく、通信が安定しているという特長があります。

これは基地局の数の多さや、数キロメートル先まで電波が届くためです。

但し、LTEには大きなデメリットもあります。LTEの電波は国から割り当てられる免許制で、データ通信ろうに上限があるため、上限をオーバーすると通信速度が遅くなるのです。

上限を超えても使用したい場合は、データ通信容量を購入する必要があるのですが、大容量のデータ通信をするためには料金が高くなってしまうという弱点があります。

屋外でのインターネットならモバイルWi-Fiがおすすめ

LTEのデータ通信には容量による利用制限がありますが、Wi-Fiにはそういった制限がないため、インターネットをするのであれば、Wi-Fi環境での接続がおすすめです。

例えば外出先でパソコンやタブレットでネット接続するのであれば、スマートフォンを利用した「テザリング」という方法があります。

但し、テザリングの場合は利用者が多いと回線が混線したり、閉鎖された空間では通信が途絶えてしまう可能性もあります。

また、すぐにスマホの充電がなくなってしまうというデメリットもあります。

なので外出先でWi-Fiでのインターネット接続をするのであれば、テザリングよりもモバイルWi-F-ルーターのほうが良いでしょう。

Wi-FiとLTEの相違点

以上のように、LTEとWi-Fiでは利用制限の有無、利用料金の差、という点で大きな違いがあります。

LTEは安定した電波を供給してくれるという点では大きなメリットですが、やはり利用制限を考えずに使えるという部分ではWi-Fiにはかなわないでしょう。

また、安定した通信ができるという点だけ見ても、Wi-Fiであっても、機器の設置位置を検討したり、モバイルWi-Fiサービスのプラングレードを上げたりすることで、十分カバーできると思います。

屋内外を問わず、Wi-Fiでのインターネット接続はとても快適に感じてもらえると思います。

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