通信速度の上りと下りとは?Wifiの上り・下り、平均速度はどれくらいあればいいのか?

 

通信速度は「bps(ビーピーエス)」という単位で速度を測ります。

たとえば、1bpsとは、1秒間に1ビットのデータを送ることができ、この値が高ければ高いほど1秒間に送れるデータが多いということになります。

同じ時間でどれだけデータを送れるかを数値化したものが通信速度になります。

通信速度の上りと下りとは何か?

「上り」は、メールの送信やパソコンからインターネット上へデータを送るときの通信のことです。

上りの速度が速いとメール送信やインターネット上にデータを送る(データのアップロード)ときにかかる時間が短くなります。

「下り」は、メールの受信やインターネット上の情報を自分のパソコンへ受信させる通信のことです。

下りの速度が速いほどメールの受信やWebサイトの閲覧、ソフトウェアのダウンロード時間が短くなります。

Wifiの上り・下り、平均速度はどれくらいあればいいのか?

インターネットを快適に使うためには、下りの回線速度が安定している必要があります。

回線が安定しないと、時間帯で速度が落ちたり、サイトが閲覧しにくくなることがあります。

「WiFiの平均下り速度は、約70Mbps程度」といわれています。基本的には上りはあまり関係ありませんので、下りをしっかり重視しておけば間違いありません。

ただし、回線速度は回線事業者やプロバイダーによっても実測値にはかなりバラツキがあります。そのため平均速度を求めることは非常に難しいといえるでしょう。

通信速度の目的別の目安

ブラウザでWebサイトを閲覧するだけなら、10~30Mbpsの下り速度があれば快適に閲覧可能です。

画像が多数使用されている場合などは多少遅く感じるかもしれませんが、通常は問題なくサクサクとページを開いて閲覧できます。

YouTubeやNetflixなど、動画を見る場合、SD(標準画質)であれば10Mbps程度でも十分です。

ただ、HD(高画質)やさらに上の画質であるUHDや4Kの動画を視聴する場合は、30Mbps以上が目安となるでしょう。速度が遅いと途中で動画が止まることが多くなります。

さらに速度を求める必要があるのがオンラインゲームです。オンラインゲームの場合は、ゲームデータのダウンロードやメンテナンス後の更新データのダウンロードにかかる時間を考えると、下り速度は速ければ速いほど快適にプレイできます。

目安は100Mbps以上で、これくらいの速度が出ていればゲームに限らずどんな用途であってもインターネットを快適に楽しめます。

通信速度が遅くなる原因

CPUの処理速度、メモリー、ハードディスクのアクセススピードなど、パソコン、スマホの性能によっても体感的に通信速度が変わることがあります。

通信速度の問題がネットワークに起因しない場合、使用している機器が原因と見て、メモリーの増設やパソコン・スマホの買い替えといった見直しを行うことも、通信速度改善へのひとつの手段です。

また、常駐ソフトや使っていないプログラムが速度を落としていることもあります。セキュリティソフトなど、常に動作させておく必要があるもの以外は終了させておきましょう。

また、ルーターやLANケーブルなど、ネットワークに関する機器の規格が古いと通信速度が上がらない可能性があります。

プロバイダーによっては通信速度ごとにプランを用意しているところもあり、インターネットの使い方に応じてプランが切り替えられるメリットがあります。もしも通信速度が遅いと感じたら、より上位のプランへの変更を検討してみるのもいいかもしれません。

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