スマホや携帯電話の電波の3G、4G、5Gの違いって何?
スマホや携帯電話を使っていると、3G回線とか4G回線という言葉をよく耳にすると思います。
また、最近は「5G」というのもテレビコマーシャルなどで見ることもあります。
しかし、よく目にするし、耳にするのだけど、詳しくはよくわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、3G、4G、5Gの違いなどをまとめてみました。
3G、4G、5G、それぞれの簡単な違い
3G、4G、5Gというのは、通信回線の種類のことで、それぞれ電波の種類が異なります。
Gとは「generation(ジェネレーション)」つまり世代のことです。
第○世代というのは、ipadなどでもよく使われていますが、数字が大きいほど世代が進んだ新しいものというように認識しておけば間違いありません。
通信回線なので、世代が進んで数字が大きくなればなるほど、速度が高速化し、安定するということになります。
3Gは、第三世代移動通信規格で、通信速度は、およそ14Mpbsで、4Gは、第四世代通信規格で、通信速度は100Mbps以上です。
5Gになると、その速度は4Gの100以上になるといわれています。
3Gの特徴
3Gは、2000年代に登場したもので、NTTドコモのムーバ(mova)が主流で代表的だった2Gが、より高速化してものです。
登場してから20年ほどが経過していますが、今でも携帯電話の回線として現役で使われていて、インターネットやメールの通信でも利用されています。
電波が弱い地下や、ビルの間などにはいると、いつもは4Gと表示されているところ、3Gと表示されますので、見たことがあるとは思いますが、スマートフォンやWi-Fiでは、4GやLTEが優先的に使われて、その電波が届かない場合に、自動的に3Gに切り替わるように設定されています。
電波が弱いな~と思ってスマートフォンを確認してみたら、3Gになっていたということも少なくありません。
ただし、通信速度こそ遅いものの3Gの人口カバー率はほぼ100%なので、日本にいる限り、電波が届かないということがほとんどないのは、この3G回線のおかげということになります。
4Gの特徴
3Gが高速化して、更に進化したのが4Gがですが、実はその前にLTEという通信回線が存在しています。
これは、3.9Gにあたるものですが、現在のWi-FiはこのLTE回線が主流になっています。
LTEというのは、Long Term Evolutionを略したもので、技術の発展を長期間に渡って目指すという意味があります。
3Gから4Gへと進化するにあたっての中間的な位置づけですが、4Gに近い技術をもっています。
その限りない近さから、公式に4Gにと名乗ることが許されている高い技術です。
このLTEをさらに進化させたものが4Gで、ドコモのLTE-Advancedや、auのWiMAX 2+が正式に認められていますが、その速度は超高速で、値段も安くなったため、多くの人に広く利用されるようになりました。
5Gの特徴
5Gは、100Mbpsから1Gbpsといわれている4Gを更に高速化したもので、そのスピードは、100倍にもなるといわれています。
最大で100Gbpsもの速度で高速通信ができるようになるため、4Gでは10分かかっていたファイルや動画のダウンロードが、0.1分弱でできる計算になります。
仮に4Gが10秒だったとしたら、0.1秒です。ホームページを表示させる際に、ほんの数秒でも読み込みの時間があれば、離脱する確率が大きく上がるということを考えると、劇的な変化をもたらしてくれるというのは間違いありません。
また、速度だけではなく、同時接続ができる台数を増えるため、IoTによるワイヤレス通信においても、大きな力を発揮しますし、速度が早いということは、それだけ遅延することも少なくなるため、よりリアルタイムでの表示に近づくことでしょう。