マンションでネット回線が遅くなる理由と考えられる解決策について

回線速度は、光回線であれば最大速度は1Gbpsですが、最大速度が100Mbpsといったプランも存在します。

10年ほど前に回線の契約をしていて、そのまま利用している場合は、最大速度が遅いプランのまま契約している可能性があります。

通信速度が気になる方は、契約しているプランをまず確認してください。

また、光回線であれば、最大速度は1Gbpsですが、マンションの配線方式が光ファイバーではなく、VDSLという電話回線を使っている場合は最大100Mbpsまでしか出ません。

契約しているマンションがVDSLと光ファイバーのどっちでネットが使えるのか確認するとよいでしょう。

自分のマンションがVDSL方式だった場合は、Wi-Fiルーターを検討してみましょう。無線環境は有線と比べると接続が不安定になる場合がありますが、マンションの回線より速い速度で使える可能性があります。

利用環境が悪い

マンションによってはインターネットが無料で使える事もありますが、こういったマンションは通信制限があったり、導入されている回線の速度が遅い場合が多いので、ネットが十分に使えない状況もあります。

この場合は個人で光回線を契約して自分の部屋まで回線を通すか、Wi-Fiルーターを契約するしかありません。

回線工事には費用も掛かりますし、工事には半日は拘束されますので、忙しく手軽に速度を改善したい方は、Wi-Fiルーターを購入すると簡単に速度が改善する可能性があります。

また、ネットの利用者が増えると回線が混雑して、通信速度が遅くなる可能性があります。マンションでは複数人で回線を共有するため、他の部屋の使用状況に通信速度が左右されてしまいます。

一戸建ての場合であれば、最寄りの電柱から自宅まで一本の光ファイバーケーブルが導入され、個人で利用が可能ですが、マンションの場合、建物に引き込まれた光ファイバーケーブルを、数戸の家屋で共有することになります。

通信速度は等分されるわけではないですが、一軒家で個人で使用する場合と比べるとかなり減速してしまいます。

ただし複数人で回線を利用するマンションの場合は、回線使用料が割引されるなど、速度以外でお得な部分はあります。

通信障害が発生している

住んでいる家の周辺でもたくさん電波が飛んでいて、干渉するとスマホやパソコンまでWi-Fiの電波が届かず、速度が遅くなってしまうことがあります。Wi-Fiの接続する電波を切り替えることで、解消することができるので試してみてください。

台風など災害があった場合は、設備や回線が破損して通信状態が悪くなる可能性があり、通信障害が発生した場合は復旧するまでどうすることもできません。普段は速度が速いのに、急に遅くなった場合は通信障害が発生している可能性があるので、利用している回線業者のホームページやSNSで同じようにネットが使えなくなっている人がいないか調べてみましょう。

またプロバイダ、回線事業者、Wi-Fiルーターの企業がメンテナンスをしている可能性もあります。例えばフレッツ光を利用している方は、NTTがメンテナンスをしていれば、一時的に通信速度が低速になる事もあります。

また、バッファローのWi-Fiルーターを利用している場合は、バッファローのメンテナンスなども考えられます。

プロバイダ、回線事業者、Wi-Fiルーターのメンテンナンスは定期的にありますが、だいたい数時間で終わりますので、ずっと速度が低下したままの場合は、利用しているサービスのホームぺージでメンテナンス情報が載っているので、確認してみてください。

通信障害やメンテナンス情報は、SNSなどでも簡単に調べることができます。

考えられる解決策

Wi-Fiルーターを利用していて無線環境にある場合は、まずはONUとWi-Fiルーターの電源を切ってみましょう。コンセントを抜いて差し直すだけでも速度が戻る場合があります。抜き差ししたあとに速度を測ってみて、速度が速くなっていれば速度が改善しています。

また、Wi-Fiルーターが古くて低性能のものであれば、当然速度が遅くなりますので、購入または交換をしてもらいましょう。

有線で接続している場合は、LANケーブルの規格が古い可能性があります。

ケーブルには、「CAT5」、「CAT6」、「CAT7」といった規格があり、数字が上がるほど速度が速くなっています。

「CAT5」は、100Mの速度にしか対応しておらず、速度が出にくいケーブルなので、「CAT6」以上の規格がおすすめです。

LANケーブルは1000円ほどで売っていますので、手軽に速度アップ出来る可能性があります。